モテカワ美女、「ゆるふわモテファッション」で役員を打倒

どうも、人生2周目のモテカワ美女、
佐々木バージニアです。
弊Web企業の社長であるゴウさんを落とすために、
ダイエットにメイク、マウンティングしてくる職場の人間を潰すなど
さまざまな「モテ」を追求しています。
しかし、そんな私にエマージェンシーエマージェンシー!
まずは、こちらの写真をご覧いただきたい。
弊Web企業の社長であるゴウさんの隣りを見ると、
役員である「まこと」の姿が。
- 役員「まこと」
- 弊Web企業の役員。帰国子女で金を持っているボンボン。
口癖は「So What」「DOしていこう」「Willは?」「Hey Siri, listen to the music チェッロ」
そして、私は思ったのです。
これ、ぜったい抱かれたあとの顔だよな?
ぜったい壱岐でゴウさんに抱かれてる、「まこと」。
自身の驚異的な金のチカラで、彼の一晩を買ったのでしょうか。
「海が綺麗すぎて恋に落ちそう」っていうか
恋に落ちちゃってるの、もはや「まこと」。
つまり、現在、このような構図ができあがってしまっているのです。
これを打開するために、まずは「まこと」を牽制し
ゴウさんから引き離す必要があります。
そこで、ゴウさんは「ベタに弱い」という情報を仕入れた私は、
さっそく「ベタ」を研究し、今回はゆうこすをベンチマークとすることに。
ゆうこすのような「ゆるふわモテファッション」を手に入れることで
ゴウさんが求める「ベタ」に近づけるに違いないーーー。
しかし、自分で「ゆるふわモテファッション」を購入しては意味がありません。
役員である「まこと」に服を買わせることで初めて
彼に対する完璧な牽制が成立するのです。
「まこと」に会いにゆく
さっそく「まこと」が仕事をしている10階のオフィスにやってきました。
「あ〜っ、先日ゴウさんと壱岐に行かれたまことさん、すみませ〜ん!」
「私、ゴウさんを落とすために、可愛い服を買いたいんですよね。
まことさんは知らないと思いますけど、ゴウさんってベタが好きなんですって。
だから、もうベッタベタな服を買いたいんです」
「でも私って大学生だし、アルバイトだし、あんまりお金なくて……。
まことさん、役員だからお金持ってるでしょ? 買ってほしいなあって、服」
「……壱岐で何があったか知りませんけど、ゴウさんを落とすのはこの私。
あなたが手を出す隙なんてこれっぽっちもないこと、わかってる?」
「まこと」は壱岐で起こった秘め事がバレたことに驚きを隠せていないよう。
しばらく呆然としていましたが、我に返ったように口を開きました。
「So What?(訳:だから何?)」
この期に及んでまだ、ゴウさんへの想いを断ち切ろうとしない「まこと」。
私たちの燃え盛る恋の炎が、10階のオフィスを焼き尽くさないよう
場所を変えることにしました。
「私の本気を見せてあげる」
その言葉に触発された「まこと」は、私を追ってオフィスを飛び出したのです。
ゴングが鳴り響く、POP GIRL上野店
私たちが辿り着いたのは「POP GIRL上野店」。
ここに来た理由はただひとつ。
本気を出してセレクトした「ゆるふわモテファッション」を「まこと」に買わせ、
牽制するため。
ゴウさんにふさわしいのは私であることを証明するのです。
可愛さだけでなく、色気を出すために肩開きトップスを選びます。
黒はセクシーですが、「ベタな可愛さ」を演出するにはピンクが良いでしょう。
下は、「ゆるふわモテファッション」の基本、花柄スカート。
足をあまり見せないことで、「処女」の慎ましさをそのまま表現。
さすが人生2周目ともあって、着こなすセンスは抜群。
鏡に自分の美しさを問いたくなる気持ちに激しく同意したくなります。
靴はもちろん、足を細くみせるための定番アイテム、ハイヒール。
夏の暑い日に舞い降りた純白の天使であることをアピールするために
白色でバッチリ決めます。
私を見つめる「まこと」。
さまざまなアイテムを手に入れ、可愛くなっていく「人生2周目のバージニア」。
いままで金ですべてを解決してきたことに、焦りを感じ始めているようでした。
まだ私に対して闘志を燃やしている「まこと」に、
挑戦的な視線を送りながら試着室で着替えること数分。
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「ゆるふわモテ」バージニア爆誕……!!
あとは、「私がゴウさんのプレゼント♡」という意味もこめて、
頭にリボンを設置すれば完了。
このリボンがゴウさんの手によってほどかれたとき、私の野望が叶うのです。
私の本気を見せつけられた「まこと」は、
体だけの関係がいかに虚しいことなのか、
「好きな人のために努力する素晴らしさ」を私から学んでいるようでした。
「まことさん、私これ一式欲しいの。買って」
「……強いWill、ね(訳:……強い意志、ね)」
私の「ゴウさんを落としたい」という意志の強さに恐れおののいた「まこと」は
「いくらなの?」と吹っ切れたように財布から万札を取り出し
「これ、安いね」
おおかた見栄を張ったのでしょう。
最後の力を振り絞り、「まこと」はお会計を済ませたのです。
モテカワ美女と熱帯夜の始まり
こうして、私の「まこと」に対する牽制は、
血を流すことなく終わりを告げたのでした。
「今日はありがと、まことさん。
ゴウさんの中の壱岐の夜の出来事は、
私が塗り替えてくるから」
続く。
(撮影協力:POP GIRL上野店さま)