モテカワ美女(22)「爪が小さいからネイルはしないって、ブスの言い訳だと思いましたね」

どうも、人生2周目の処女、佐々木バージニア(@simpson_sasaki)です。
某Web企業の社長であるゴウさんを落とすために
佐々木バージニアが「モテカワ」を追求していく、連載「モテカワ美女のつくりかた」。
2018年5月からアビスで連載を開始し、今回で12回目を迎えました。
- 「モテカワ美女のつくりかた」前回までのあらすじ
- すべてのことが上手くいってしまう、人生2周目のバージニア。
- そこで彼女は、恋愛だけハードモードを選択し、
- 某Web企業の社長・ゴウさんを落とそうと試みる……!
- ゴウさんを落とすために、日々「モテカワ」を追求する彼女が
- 今回挑むものとは? そして、そこで気付かされる真実とはいったいーーー!?
今まで、数々の役員に
「バージニアのモテカワ追求をサポートする」
という役務を課してきました。
そこで今回、白羽の矢を立てたのは、tetsuこと、手塚さん。
手塚さんも、うすうす気付いているに違いありません。
自分もその役務を果たさなければいけないときが近い将来、来ることをーーー。
手塚さんに会いに行く
さっそく、手塚さんに会いに10階のオフィスへやってきました。
「手塚さん、お疲れさまです。ちょっとお時間いいですか?」
「手塚さんももうお気付きでしょう、私がここにいる理由を。
まあ多くは私の口から語りませんが、「役務を果たす時間」とだけ述べておこうかしら」
「今回は、ネイル店へ行くことにしたわ。
なぜなら、いい女ってね、細部にまで気を遣うものなの」
やっと役務が果たせることに歓喜している手塚さん。
「いい女のためなら、いくらでもお金を出そう」、そう決心したような表情でした。
手塚さんはサポートしたいという気持ちが抑えきれなかったのでしょう、
一目散にオフィスをあとにしました。
こうして私たちは、ネイル店へと向かったのです。
ネイル店へ向かう
この度、訪れたのは御徒町にある「ネイルサロン KIARA」さん。
店内に入り、まずはどのようなネイルにするか、決めていきます。
やっぱりゴウさんはベタに弱いから、
ピンク+ラメ+キラキラストーンの3セットがいいかなあって。
自分の好みと相手の好みを掛け合わせると「戦略的カワイイ」の創出につながります。
「 あ、そういえば手塚さん。施術に時間かかるんで
先にお支払いだけ済ませて帰ってもらって大丈夫です」
バージニアが可愛くなるところを最後まで見届けたい。
しかし、役員という立場があるがゆえに、仕事に戻らなければいけない。
感情は二律背反。押し付けの理性なんて信じない、それが「アンビバレント」。
手塚さんの財布からお金を取り出す、その一連の動作。なんと軽やかなことでしょうか。
日々の生活のために財布があるのではなく、
このときのために財布があったのではないかと錯覚するほど。
そうして、お支払いを済ませて帰っていく手塚さん。
そのうしろ姿は、役務を果たせた達成感で満ち溢れていました。
役務が果たせて嬉しい役員、
そしてさらなる「モテカワ」をクリエイトできる大学生アルバイトの私、
これほどWin-Winな関係が、いまだかつてあったでしょうか。
ネイルをする
手塚さんが立ち去ったあと、さっそく施術を始めていきます。
生まれて初めてのネイルですが、どのような仕上がりになるのでしょうか。
私の爪は極めて小さいため、もしかするとゴウさんを落とす以上に
施術のほうが難しいかもしれません。
まずは、やすりで爪の形を整え、
専用の機器で爪の表面を磨き、
爪の甘皮を取っていきます。
こうすることで、ネイルができる爪の面積が広くなるそうです。
その次に、ベースを塗り、ラメ入りピンクのジェルを何層かにわけて塗っていきます。
その後、親指と中指にピンキッシュゴールドのジェルで斜めに線を入れ、
薄いピンクとシルバーのストーンをのせます。
最後に、コーティングをし、ジェルを塗ることで完成……!
控えめな色だけれど、可愛い〜っ!!!
今までは「爪が短いからネイルをしても似合わない……」と思っていたのですが、
ネイルをしてわかったことがありました。
似合うか、似合わないかということよりも、
もっと大切なことがあるってーーー。
それは、「爪が短くともネイルをする」ということ。
まずは、こういった細部にまで気遣うことが「モテカワ」に必要なのです。
つまり、卑屈はブスの始まり。ポジティブはブスの終了ってこと。
「爪なんて誰も見ていないだろう」
そういう箇所も、きちんと手入れをしていると、高得点を叩き出すことができます。
ゴウさんも、
「あれ? ネイルとかしてたっけ? こんな細部にまで気を遣っているなんて……」
と、ふとした瞬間に感動するに違いありません。
どんどん可愛くなっていく私に、みんな目が離せない。
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