男なんてシャボン玉 〜女性向け恋愛本『ルールズ』を読む〜 | ABYSS 〜 アビス 〜

男なんてシャボン玉 〜女性向け恋愛本『ルールズ』を読む〜

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関西弁は東京でモテるという噂を聞いてから、自己紹介はもっぱら関西弁です。
まいどおおきに、ハチやで。

 

さて、今回も恋愛本を読んでモテ度を上げていきたいと思います。

ハチの本読んでラヴゲッチュ
「理論を先行させるよりもまず行動」をモットーに生きてきた私が、理論的に「モテ」を理解することができれば、圧倒的なモテを手に入れることができるのではないかと考え、「恋愛」に関連した古今東西の名著やベストセラーを読み、さらにこのブログでアウトプットするという連載企画。
今回で4回目の記事です。

 

これまで『LOVE理論』『ぼくは愛を証明しようと思う。』『ザ・ゲーム』と、男性向けの有名な恋愛本を読んできましたが、前回の記事で書かせていただいた「恋愛スパイラル」から抜け出すために、女性の観点から恋愛を考えてみようと思い、今回は『THE RULES―理想の男性と結婚するための35の法則』という女性向けの恋愛本を読んでみました。

男は度胸、女は愛嬌?

本書は、素敵な男性を射止めたい女性向けの恋愛本として、米国で1995年に出版され、ベストセラーとなりました。原書はその後22ヶ国語に翻訳され、いまなお世界中の恋に悩む乙女たちのバイブル? ……となっているそうです。日本でも2000年に出版されてから多くのファンを集めており、当時はルールズ信者的な人までいたそうです。

内容は、本書に記されている35の「恋の法則」に従うことで、「ふたりといない特別な女性」になることができ、素敵な恋と、夢に描く結婚生活を送ることができるようになるというものです。

 

なぜこの本がそこまでヒットしたのでしょうか……

この「恋の法則」の原則は、「男性がチャレンジすることが好きならば、チャレンジするに値する存在になること」です。そのために、最初のアプローチは常に男性からされるべきで、女性からデートのお誘いや電話などはしてはだめで、いつもミステリアスで手が届きそうで届かない存在でありつづけなければいけないと書かれています。

つまり、男性は肉食系で能動的な生き物だから、女性は女性らしく受け身の姿勢でおしとやかになりましょう、という内容です。

この法則は、一九五〇年代的な考え方といえるでしょう。
(出典:エレン ファイン、シェリー シュナイダー『THE RULES』11ページ)

冒頭にこのように書かれています。

おそらく、1950年代には女性は受動的な恋愛が当たり前だったが、フェミニズムが強くなるにつれて能動的な恋愛を求める女性が増えてきていたのでしょう。そんな時代に女性としての恋愛のあり方を再定義したのがこの本だったのではないかと思います。

能動的な恋愛が失敗に終わり、悩み苦しんでいる女性が多くいたからこそ、この本が爆発的に売れたのではないかと思います。

 

ちなみに現代の日本は……女性の恋愛に対する考え方が多様化されて、一概に結婚がゴールという訳ではなくなってきているかもしれません。

また、男性側も「男性はチャレンジすることが好きな生き物」という前提がなくなり、「草食系男子」や果ては「爬虫類系男子」たるものまで出てきており、いわゆる「肉食系男子」だけではなくなってきており、男性を一括りにして恋愛戦略を立てるのは難しくなってきているのかもしれません。

私は「確かになー」と思いながら読んでたんですけどね……

飽きた女性・溺愛した女性

本書は男性を射留めるための女性向けの書籍なのですが、私は男性目線で過去のお付き合いしていた女性を思い返しながら読んでいました。

率直に「実によく男性心理をつかんでいるな」と感じました。

飽きた女性

大学時代に付き合っていた女性でEさんという方がいました。

彼女とは一年以上お付き合いをしていましたが、複数回の別れと復縁を繰り返しており、思い返してもあまり大切にできていなかったように感じています。

なぜそうだったのか……。

そのときの私が誠実な男ではなく、他の女性に目を移らせる女たらしだったからでしょうか。もちろん、その可能性は大いにありますが、本書を読んで別の理由もあるのではないかと思いました。

彼女は私にとって、いわゆる「手の届く女性」だったのです。

告白こそ私からしましたが、もともとのアプローチは彼女から……付き合いだしてからも、いつ連絡してもすぐに返信が返ってきて……いつ誘っても喜んでデートにきてくれる……そんな彼女でした。

「もしかしたら自分の元からいなくなってしまうかもしれない」、「結婚しなければ彼女は自分ものにならない」などと考えたことは一度もありませんでした。

 

おそらくこの考え方が、そのまま彼女に対する接し方になり、最終的に別れるという結果に繋がったのではないかと思います。

溺愛した女性

一方、過去の記事でも書かせていただきましたが、二年前にお付き合いをしていた女性でRさんという方がいました。

彼女とも一年ほどお付き合いをしていましたが、Eさんの時とは全く違い、私は彼女を溺愛し、結婚したいとまで考え、最終的に振られてしまいました。

この違いは、Rさんの顔がEさんよりも綺麗だったから、という理由では断じてありません。いま思い返すと、むしろ……

では、なぜあんなにも溺愛していたのか。

本書に書かれてある「恋の法則」の中から、いくつかピックアップしてみました。

RULE#2
最初にこちらから話しかけてはいけない
RULE#5
こちらから電話をかけないこと
RULE#16
彼にあれこれ指図しないこと
RULE#17
リーダーシップは彼にとらせる
RULE#20
誠実に、でもミステリアスに

 

彼女に最初に声をかけたのはもちろん私で、連絡をするのはいつも私から、嫌な部分があっても彼女はなにも言わず、デートの時は私がリードをしていました。そしていつもどこかに行ってしまいそうなミステリアスさがありました。

だからこそ「彼女を自分のものにするには結婚するしかない」と思いましたし、他の女性に目移りすることも一度もありませんでした。

彼女は私にとって「捕まえられそうで捕まえられない」絶妙な存在だったのです。好きだからこうなるのではなく、絶妙な存在だからこそ溺愛してしまったのかもしれません。

チャレンジが好きなのは男だけ?

本書では「男はチャレンジするのが好き」という前提で話を進めています。

しかし、私が本書を読みながら感じたことは、「これは女性にも当てはまるのではないか」ということです。つまり男女問わず人間はチャレンジすることが好きなのではないか……ということです。

そして「捕まえられそうで捕まえられない」人のことを追いかけたくなってしまうのではないか……ということです。

みなさんもそういう経験はありませんか。自分に好意があるのがみえみえの人よりも、どこかミステリアスで自分に好意があるのかないのか分かりづらいという人が魅力的に見えたりしませんか。

つまりこの「愛の法則」とは女性のためだけではなく、男性が使っても高い効果をもたらすのではないかと思うのです。女性に自分を「ふたりといない貴重な存在なんだ」と思わせるために、あえて受動的な振る舞いをして、まるで溺愛していないような態度をとることが関係をより良いものにするためには必要なのかもしれません。

ラブラブなのにモヤモヤ

でもそうすると……もしお付き合いすることになっても、良好な関係を築くためには、お互いが「捕まえられそうで捕まえられない」存在である必要があります。

本当はお互いに好きだと思っていても、どこかミステリアスで、結婚するしか相手を留める手段がないように思うような態度をお互いがとることになります。

なんと滑稽な関係……

 

恋愛はゲームのように楽しむものなのか、試練だと思い耐え忍ぶものなのか……わからなくなってきました。

「愛とは何か」について初心に戻って考える必要がありそうです。

ということで、次回は宮台真司氏の『中学生からの愛の授業』という本を読んで愛について勉強し直したいと思います。