ハイスタ映画「SOUNDS LIKE SHIT」を見てハイスタの愛を語ろうじゃないか。 | ABYSS 〜 アビス 〜

ハイスタ映画「SOUNDS LIKE SHIT」を見てハイスタの愛を語ろうじゃないか。

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11月10日公開のHi-STANDARDのドキュメンタリー映画『SOUNDS LIKE SHIT:the story of Hi-STANDARD』を見た。

ファンの立場から見れば、ずっと心の中で引っかかっていたものが取れた、という感覚。壮絶なほどに赤裸々に語られていたし、それが聞いている方にも確かなものだと感じとることができるほどだ。

「紆余曲折」という言葉だけでは決してまとめきれないほどの成功からメンバー間の確執、そして震災を機に見事に復活を果たしたHi-STANDARDの軌跡は、改めて胸に来るものがあった。

当時の千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)で行われたハイスタ主催のフェス『AIR JAM2000』以降、「復活はいつか?」と待たれるなかでのそれぞれのソロ活動や時にはファンの目に見える形で原盤権について「警告」と名付けられた確執と一目でわかるブログが発表されるなかで、ハイスタの活動が二度とないと思っていた11年はファンにとっても、関係者にとっても、おそらくメンバーにとっても長いものだったに違いない。

3.11東日本震災を受けて、日本を元気にしようと流れた「GO JAPAN!!!☆♪───O(≧∇≦)O────♪」

のツイートには甚大な被害で痛んだ心を救ってもらったし、

には、目を疑い、AIR JAM復活とともにハイスタが活動を再開する喜びに1日仕事が手につかないほどだった。

しかしながら、東日本震災後の復活を機になぜ活動が休止したのか、そして復活を果たしたのかは3人から語られることなく、復活劇から7年という日が過ぎていた。

復活に喜ぶ一方で、なぜいままで活動を休止していたのか。ちらほら原盤権でもめていたりなんてことはあるバンドのMCでも語られていたが、今はそれぞれソロで活動でスプリットアルバムを出しているしツアーもしている。お互いの関係が良いものになっているのも明らかだった。ハイスタも告知一切なしのシングル「ANOTHER STARTING LINE」もオリコン1位を獲得し、突如バンドスコアの広告が出現したアルバム「THE GIFT」もオリコン1位を獲得した。

今が順風満帆に進んでいるだけに、あの「空白の11年」と「2011年のあの日」が宙ぶらりんだった。

今回の映画は、それをすべて吹き飛ばしてくれるものだった。彼らの壮絶なバンド人生が劇場でかかるハイスタの名曲の数々とそれらの歌詞がハイスタのバンド人生、メンバーの人生そのものだった。予測していたのか、とさえ思えるその歌詞が痛烈に響いてきた。本当に素晴らしい映画だった。

まだ見ていない人はぜひ見て欲しい。
ハイスタファンのみならず、ハイスタを聞いたことがある人にはぜひ見て欲しい。ファンであればあるほど、苦しくも痛快に、彼らがどれだけ自分たちの理想を追い求め、苦悩し、パンクロックシーンの第1線を走り、今もなおファンを魅了しているのかがよくわかる映画だ。

私的Hi-STANDARD遍歴

初めてハイスタを聞いたのは、高校1年のころ。バイト先の先輩が「お前、知らないの?」とばかりにハイスタを自慢してきたのを今でも記憶している。たしか、97年ころだと思う。

初めて聞いたアルバムは「growing up」。それも輸入盤。1曲目は「SUMMER OF LOVE」。これが、Hi-STANDARDとの出会い。X JAPANを聞いていた当時の自分に与えた衝撃はとんでもないものだった。

「え?ハイスタって外国人?」これが初めての感想だった。スピード感。日本語ではない曲。それまで日本語の歌詞を聞きその情景を思い浮かべて聞いていたときとは違う感覚。横山健のギターの音とコーラス、恒岡章が叩く2ビート、難波章浩の声とベース。心が躍るというのはこういうことかというくらい気持ち良かった。

そこからハイスタを知るには時間を必要としなかった。もちろん、周りのバンドも。高校生からずっと聞いている音楽は、今もずっと聞いている。

ハイスタへの愛を語ろうじゃないか

今もなお3万人を動員するほどのモンスターバンド『Hi-STANDARD』。彼らの度肝を抜くほどのプロモーションや音を届ける方法論は、コンテンツマーケティングを得意とする某Web会社に勤めている大分にいる友人にも伝えたい。リスナー・ファンを第一に考える方法論を勉強しなさいと。しかしながら、当の本人たちはそうではないはずだ。自分たちのやりたいように自分たちのやり方でプロモーションをしているに違いない。結局は、作るもの、見てくれる人たちみんなが楽しめるかどうかだ。誰かのためではなく、自分のために。

だからこそ、ハイスタには根強いファンがいる。2011年以降のハイスタには良い意味で裏切られるし、その裏切りでさえ笑顔にしてくれる。だから、みんなハイスタが好きなんだ。メンバーそれぞれを、ハイスタの鳴らす音そのものを、みんなが愛している。

映画を見た後に、考えた。

「なぜ、ここまでハイスタが好きなんだろうか」と。

初めてハイスタを聞いたその音と同じように、ワクワクさせてくれる。

そう、「ワクワク」なのだ。

良い歳になっても、あの頃のように「ワクワク」する。

だから、今日もハイスタを聞いて仕事に向かう。